都の西北、積木の杜(もり)のステキな応援団。

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早稲田大学のボランティアサークル「積木の会」の幹事長
篠原さんにインタビュー。

waseda今年度初のあゆみだよりの企画として、いつもお世話になっているボランティアの方にインタビューをしました。今回は早稲田大学「積み木の会」幹事長・篠原さんにボランティアへの熱い想いをお聞きしました。
積み木の会は1978年創設の歴史のある大学公認のボランティアサークルです。あゆみの家では、積み木の会の皆さんが毎週のようにボランティアに来て、利用者支援の現場では、すっかりなじんでいます。いつも笑顔を絶やさない支援ぶりに支援員も積み木の会の皆さんには大きな信頼感、安心感を寄せています。

shinohara
【プロフィール】
篠原光早稲田大学公認サークル・積み木の会36代目幹事長
早稲田大学文化構想学部3年
栃木県益子町出身

Q 篠原さんが、積み木の会に入ったきっかけは何ですか?

中、高時代はサッカーに夢中になっていました。体を動かすことは好きで大学でも引き続きサッカーをやりたいと思っていましたが、多分ついていけないと思って、その他の選択肢でボランティアを考えていました。ボランティアの言葉に惹かれ、いいイメージしかありませんでした。
「積み木の会」以外にもいろんなボランティアサークルを回りましたが、最終的に積み木に決めたきっかけは同級生の雰囲気であったりとか当事者意識であったり、関われる人たちの温かみのある雰囲気に惹かれました。入会を決めたのは1年の5月です。

Q 活動する中で大きく成長したと思うことは、どんなことですか?

入学当時は凄く周りの目を気にしていた自分がいました。俺は障害者と関わったり、こんなに凄い事をやっている、ボランティアをやっている的な優越感を持っていましたが、2年間数え切れない程の人達と会って関わった中で色々なことを吸収して、今は謙虚になりました。2年間で様々な経験をする中で、致命的な自分の欠陥に気づきました。介助する中で自分を批判的に客観的に見つめられて自分自身が謙虚になりました。
3年生になるとボランティアに対する考え方も少しは変わってきたりします。今の時期は新入生が入ってくる時期なので私が自ら発信し福祉の魅力を少しは伝えていきたいと心がけています。10月の末には幹事長を交代します。

Q 篠原さんの将来の目標は?

将来は今までやってきたことを具現化できる活動をしたいです。少しでも人に何かを与えられる人間になりたいと思っています。それを実現できる新聞記者になりたいと思います。特に地方の新聞社へ行きたいです。2年次の沖縄旅行で現地の人に会い感じたのは一期一会の考えです。同じ目線で寄り添い、目の見えない人がいたらその目線にとことん寄り添いたいと思いました。顔の見える環境を大事にしたいと思います。

Q 新入生の入会きっかけはどんなものがありますか?

新入生含めると60人の大所帯で、メンバーも様々な考えで来た人が多いです。
新入生はボランティアの経験がある人もいれば新歓の説明会で興味持って来てくれた人もいます。様々な経験やバックグラウンドを持っています。入会したらボランティアの楽しいところを発見してもらっています。

Q 運営にあたって、幹事長としてどんなことを心がけていますか?

同じような方向性で試合に勝とうというテニスサークル等とは違い、ボランティアは、個人単位で参加できます。全体でミーティングをやろうとする際には、経験を持ち寄ってメンバー1人一人に想いを聞いています。メンバーは過去に色々な経験を持っています。幹事長として自分で色々な視点から物事を考えなければならないと思っています。またボランティアはとことん楽しむようにしています。

Q サークルを盛り上げるためにどんなことを考えていますか?

会員が集まる頻度は多くないです。次に集まるのは○月△日と決め、その中で新入生に意見を聞きます。大きなイベントは例えば「つみきフェスタ」を11月初旬(センター祭)に開催しています。
サークル全体として壁にぶち当たったとき、ミーティングを開いて意見を交わしあっています。頻繁にではないが、流動的にミーティングを開催します。自分のペースで気軽に参加できるのが一番の魅力だと思います。卒業後の進路は様々です。中には福祉の現場に就職する人もいます。
学内イベントではバリアフリールームを早稲田祭運営スタッフが設けていますが、積み木の会員の多田さんが早稲田祭スタッフですから、バリアフリールームを設けるとき経験が役に立っています。
私自身は、一年の時はサッカーサークルを掛け持ちしていていましたが、積み木の会の魅力に惹かれていきました。結局、サッカーの方は1年の時にやめて、積み木の会一本に絞りました。サッカーはメンバーのことは嫌いではなかったので今でも関わりはあります。今のサークルでサッカーに夢中になっていた高校時代の自分を客観視できるようになりました。味方へどういったパスが効果的なのか。サッカーを通じて教育するスポーツの可能性を全く関係ない福祉の現場から見られるようになりました。
関係ないように思われる学問がどれも繋がっているように、積み木の活動を経験して段々繋がりが見えてきたものは沢山あります。どんな小さな意見も聞き、現場のちょっとしたアイデアも必ず吸収するようにしています。そこから何かを考えるようにして、全体ミーティングでもルールとして意見を否定する事はやめます。相手の意見を聞き、自分のものとして発信するルールを作っています。

Q 積み木の会の魅力を漢字で簡潔に言い表すと?

道徳の徳で表せる徳の字です。色々な徳の種類があるにしても、積み木の会で経験しているうちにそれぞれ何かしらの発見発展があります。動機は様々ですが目に見えない形而上学的なものではありますが普遍的な共通しているものが積み木の会メンバーにあります。居座りたくなるような心に余裕のあるアットホームな雰囲気に惹かれました。目に見えない心のスイッチがあり、それが徳の一文字に表せます。徳というものについて無意識に経験、吸収出来るようになり、将来は徳を体現していきたいと思います。

Q あゆみの家の印象は?

職員の寄り添い方が上手ですね。当事者の自立を目的としたというところで、その人の視点に立って食事、介助していると思います。職員の方はスペシャリストです。自分は技術的なものは持っていないですが、吸収するところは沢山あります。またあおぞらグループの川島万里さんとは顔見知りです。会員の多田さんや藤原さんもあゆみの家は楽しいと言っています。



積み木の会とあゆみの家の関係は長い歴史があります。そんな歴史のあるサークルをまとめる幹事長だけあって、サークルを盛り上げるにはどんなことをすべきか常日頃考えていることが伺えました。それができるのもボランティアに対する熱い情熱があるからこそでしょう。
篠原さんの第一印象は、一見、今時の学生ですが、話すととても活動的で、芯のある方だと思いました。大学には綺羅星の如く数多くのサークルがあり、その中で縁あって見つけた積み木の会で活動する中で、考え悩みながら自らのアイデンティティを構築しつつあります。卒業後もきっと“久遠の理想”を追い求め、人の気持ちに寄り添ったリーダーとして活躍することでしょう。そして、積み木の会の皆さん、これからもあゆみの家とのいい関係が続くように、よろしくお願いします!